
若いときや、仕事をしているときは安定した収入があるので、不動産を賃貸するときには気軽に利用することができます。
しかしシニアライフに突入すると、多くの人が年金収入だけになってしまいますし、若い人に比べると健康状態にも不安を感じることが多くなります。
そのため不動産会社や不動産オーナーは、年金生活をおくっている高齢者に対して、物件を貸し出すことを嫌う傾向があります。また賃貸不動産を利用するときには、基本的に保証人が必要になりますが、シニアになると保証人になってくれる人を探すことが困難です。さらにシニアライフでは、若い時に比べて足腰が弱ってしまうので、部屋や玄関部分に手すりをつけたりバリアフリーであることが望ましくなります。若い人と同じような家で暮らすには体に負担がかかるので、リフォームなども必要になります。賃貸物件であればリフォームをすることは難しいですから、元からシニアライフ向けの物件を探すとなると、家賃も相場より高く設定されるなど探すことが難しくなっています。
そこでシニアライフを迎えるときは、早くから対策をしておくことが必要です。賃貸不動産に住むのであれば、シニアライフを迎えることになっても大丈夫なようなバリアフリーになっている物件を探したり、もしくは賃貸ではなく分譲を選ぶという方法も有効です。持ち家不動産であれば、年齢を重ねても大家さんから退出して欲しいといわれる心配はありませんし、リフォームも自由にすることができます。また持ち家を持っておけば、さらに高齢になって自分だけで生活ができないようであれば老人ホームや介護施設に入居することになっても、貸家にすることが可能です。貸家にして賃借人を見つけることができれば、不動産収入が得られるので経済的に余裕のあるシニアライフをおくることができます。不動産は住むためのものだけでなく、家賃収入も得られる手段になるので、シニアライフには欠かせないものです。