
世界のなかで日本は住みやすい国なのかと疑問を抱くことがあります。実際には、世界の都市の中でも東京は物価が高い都市として上位に上っています。上海や香港と同じように、人口密度も高く、家賃も高い場所として知られています。しかし、都市ならではの交通の利便性もよくショッピングやスポーツ施設や文化施設なども充実していることは確かです。
一方、世界中のものをネットで売買できるようになった現代社会では、大都市に住まなくても、欲しかった洋服や新しい電化製品も手に入ります。そういう点からみると、ある程度の規模の町に住んで、ネットや周辺のサービスを活用すれば、大きな都市にいるよりも快適に過ごすことができることが考えられます。実際に物価の高い都市は、不動産価格も比例して高額です。家賃や生活費も高くなる傾向がみられます。
それでは、これから大都市以外で物価が丁度良い所を紹介していきます。まず、首都である東京の近隣をみると、神奈川や埼玉、千葉の三つの県が挙げられます。不動産価格も東京ほどではないので、家賃が抑えられる利点があります。そして、東京にも通勤圏内であるといえます。
また、関西の大きな都市である大阪に近隣する京都や奈良、滋賀の三つの県も同様に利便性が高いです。電車でも苦にならない距離に立地し、ゆったりと暮らせます。岡山も新幹線が利用でき動きやすい都市です。
さらに中部地方の都市である名古屋に近い、岐阜や静岡の二つも生活費があまりかかりません。都市との程よい距離を保ちながら生活をしていくことの醍醐味が味わえます。加えて、北海道では、札幌の周辺の小樽も当てはまります。
こうした大きな都市にある近隣の町は、地元で就業している人もいたりします。そこでは老若男女、地元住民の人たちとの交流も盛んになってきています。
例えば、農業体験や地域の行事に参加して交流を深め合うような動きが起こっています。お祭りに参加したり、ボランティアに協力することで社会に貢献することができます。それは、単に住みやすいというだけではなく、自らの達成感を超えた得難い人生経験に繋がります。 都市集中型である現代社会を見直す点でも今後、そうした社会活動は重要な役割を占めていきます。便利であることが住みやすい所というだけが評価される世の中ではなくなる事が読み取れます。いかに物質的にも心も豊かにして、生活していけるかという価値観もますます変化していくでしょう。